入金消込は、経理部門の仕事であると考えている人も多いと思います。銀行口座の情報を参照できるのは、経理部門に限定されていたりするので、そう考えても無理はないでしょう。
しかし、入金があったことを営業担当も知りたいのです。お得意様に直接お会いする機会が多いのは営業マンです。お会いしたときには、「ご入金ありがとうございます。」の一言は早めにお伝えしたいでしょう。入金消込は、クラウド会計で行われるのが通例です。最近のクラウド会計(freeeさんやMFさんなど)は、銀行口座明細をAPI経由で自動取込して、さらに、AIを使って消込のマッチングまで行ってくれます。
しかし、営業マンはクラウド会計を利用する権限が無かったりしますので、入金情報を知ることができません。多くの営業マンは、経理部門に都度問合せをするなど行っているようです。
これを解決するためには、クラウド会計側で入金消込を行った情報をクラウド型販売管理側に戻せば良いのです。システム間の連携になるので難しい部分もありますが、クラウド型販売管理の売上データに該当する入金情報をクラウド会計側からクラウド型販売管理側に反映または、クラウド型販売管理側から取得すれば良いのです。
ただし、業務上の観点からして難しい点もあります。それは、取引先から振り込まれた金額が、複数の請求の合算であったり、または、振込手数料が差引かれている場合です。売上金額と入金金額が完全一致しないのです。その場合は、クラウド会計側で、入金金額を複数の売上に割り振ったり、振込み手数料を「支払手数料」として計上するなど、一つ一つの売上データを消し込む作業が必要になります。
これが、かなり面倒なのですが、最近のクラウド会計(特にfreee)では、AIを駆使して自動マッチングを行ってくれます。これは、ほんとうに嬉しい機能です。(弊社でも利用しております。)
クラウド会計側で、個々の売上データに対する消込を行うことにより、クラウド型販売管理側で保持している売上データに消込情報を反映できるようになるのです。
このように、クラウド型販売管理とクラウド会計がクラウド間で連携することで、営業マンは「ご入金ありがとうございます。」を言えるようになり、顧客満足度の向上につながるのです。
会計freeeからkintone販売管理への入金消込機能はこちらをご覧ください。