在庫圧縮並びに保管費の削減をする為には、倉庫内の整理、責任者の明確化と合わせて、商品の受注状況の把握(売れる商品と売れない商品の把握を含む。)や適正な理論在庫、実在庫の把握が必要となります。
「1 経験と勘による在庫管理」でも申し上げた通り、過剰在庫による影響は各種保管費が増えるだけでなく、商品の品質低下により適正価格で販売する事ができなくなり、商品入荷時の支払いから販売して入金されるまでの期間経過によるキャッシュフローの悪化まで起きてしまいます。
上記を改善するには、物理的な対策、体制・運用での把握と合わせて、クラウド在庫管理による在庫回転率の計算やクラウド販売管理との連携などを実装する方法があります。
尚、在庫の量を判断する指標として、在庫回転率が挙げられます。
在庫回転率(回) = 出庫金額(年間の売り上げ) ÷ 在庫金額(棚卸資産)*1
*1:(期首在庫+期末在庫)/2
在庫回転率が低いものは現金化するまでに時間が掛かっているものと判断できる為、在庫回転率が低い商品の在庫数量を削減することにより、在庫圧縮/保管費の削減を実現することができます。