欠品による機会損失を防止する為には、現場以外の部門でもリアルタイムで在庫数を把握できる仕組みと、適正な発注をする必要があります。
前述の通り、クラウド在庫管理を導入せず、倉庫責任者に一存してしまうと、営業が確度の高い商談をしている時でも、都度倉庫責任者への問い合わせが必要となります。最悪の場合、連絡がつかず、在庫が把握できなかったが為に、商談が破綻してしまう可能性もあります。
クラウド在庫管理の導入による可視化が必要
改善するには、現場の人に一存せず、クラウド在庫管理の導入による数値化、可視化が必要となります。
また、肌感覚や勘、ノウハウに頼って発注を行うと、営業側の受注見込みとの差による販売機会の損失や、発注漏れにより過少在庫になってしまいます。
調達期間(リードタイム)や発注量、発注点、また営業側の受注状況等をクラウド販売管理やクラウド在庫管理で数値化して、管理を行う必要性があります。
尚、基本的な発注として、以下の2方式が挙げられます。
・定期発注
発注時期に在庫数を把握し、必要数量を定期的に発注する。
・定量発注
ある一定数量を下回ると発注する。
欠品を防止するため、(安全な)在庫数を把握し、発注を行うことが肝要となります。
一方で、過剰在庫とならないために、「3 適正在庫による在庫圧縮/保管費の削減」の観点が必要となります。