kintoneで基幹システム(ERP)を構築するご提案です。
基幹システム(ERP)とkintoneを「データ連携」する話しではないです。
サイボウズ社kintone使って、基幹システムを構築するご提案です。
弊社がご提案するのは、「オールクラウド® 基幹業務 ERP on kintone」です。
「オールクラウド® 基幹業務 ERP on kintone」はこちらです。
1.基幹システムの導入は莫大な費用が・・・
ERP(Enterprise Resources Planning)という3文字英語をご存じでしょうか?
日本語では、統合基幹業務システムとか、統合業務パッケージと呼ばれているものです。
2000年頃からの約10年間、海外系のERPパケージの導入が進んで時代です。
ERPパッケージの導入には、数千万円から数億円と莫大な費用がかかりました。
これを導入できる企業は、一部の大手企業でしかなかったのです。
最近では、中小中堅企業向けに数百万円程度で販売されているパッケージもあります。
しかし、基幹システムERPの導入には、自社独自の業務フローやデータ構造があるがゆえに、
ERPパッケージをカスタマイズする必要があり、業務設計を行うコンサルタントの費用が膨大になるケースもありました。
中小中堅企業にとっては、自社業務に合った基幹システムとして、ERPパッケージを導入することは、資金面や人材面でも非常に難しい状況でした。
2.基幹システムって、結局は何?
基幹システムの守備範囲は、製造・物流・販売・調達・人事・財務会計とされています。
例えば、販売部門の営業マンがある商品を販売したとします。物流部門が商品を出荷したことにより、経理会計部門では売上計上するというように、部門横断的にデータ連携を行うことができます。
これにより、売価の二重入力や出荷漏れ、売上計上漏れを防ぐことができますし、なにしろ、業務処理のスピードがアップします。
基幹システムの導入により、正確性とスピードを確保できるのです。
基幹システムの導入は、単純なことのように思われるかも知れませんが、システム導入の観点からは、かなり難しいことなのです。
それは、その会社で使うシステムが1つであれば簡単な話しです。データベースが一つに集約されているのですから、販売部門が入力した販売データを物流部門の担当がそのデータを見ることもできますし、経理会計部門の担当も出荷データを見れるのです。今やインターネットが普及している時代ですから、実現は容易です。
しかし、販売は販売管理システム、物流は在庫発送システム、経理会計は会計パッケージとシステムが分断され、パケージメーカがバラバラな状態では、システム間のデータ連携は難しくなるのです。
システム導入にあたり企業の大半は、会計パッケージから導入をはじめ、販売管理システム、在庫発送システムと、取引規模の拡大が進むにつれて、部門のシステム導入を進めていくのが一般的です。
そのため、システム導入時期が異なり、導入システムがオフコンだったり、Windowsサーバだったり、OSもバラバラな状態です。
すでに導入済みのシステムを統合するのは、非常に難しいと言えます。
3.基幹システムの導入は、どこから始める?
ストレートに申し上げます。
独自業務色が強い部門から導入することをお勧めします。
それって、カスタマイズ費用が膨大にかかるのではなかったっけ?
それは、10年前の話です(今も?・・・)。
サイボウズ社のkintoneがあるではありませんか!
kintoneアプリ画面で、業務に必要なフィールドを追加していくだけで独自業務画面を作成することができます。
自社の業務に合わせて、kintoneアプリ作成します。
一方で、独自業務色が薄いところと言うと、一般的には経理会計だと言えます。
こういった業務では、kintoneアプリを一から作り上げるのは、お勧めしません。むしろ、経理会計パッケージを導入すれば、標準的な業務機能は具備されているのでトータルとしては、安く構築できます。
弊社では、独自業務色が強い販売管理システムなどのフロント業務やバックヤード業務としての在庫発送システムをサイボウズ社kintoneで構築し、その後、経理会計パッケージとつなぐことをお勧めしております。
これが、弊社が提唱する基幹業務システム「オールクラウド® ERP on kintone」です。
4.オールクラウド® 基幹業務 ERP on kintone の導入ポイント
導入のポイントは、3つです。
- 独自色の強い業務は、kintoneアプリで実現する。
- 部門単位で導入時期をフェーズ分けできる。
- 餅屋は餅屋。経理会計システムは、市販パッケージを利用する。
以前はERPシステムと言えば、経営者、経理部門、責任者といった管理者以上の社員のみがERPシステムが使うものという感覚でした。
しかし、基幹システムにサイボウズ社のkintoneを採用することにより、従業員全員が同じ業務システムを利用することができます。
販売データを共有できるだけでなく、販売に関するコメントや気付きなど従業員同士の社内コミュニケーションがkintoneでは標準で用意されています。
以上となりますが、貴社の基幹システム導入のご一考になれば幸いです。
なお、弊社では、kintone基幹システム構築において、サイボウズ社アプリストアにて掲載されている各ソリューションとの組合せをご提供しております。
【ソリューション組合せ実績】
- 帳票作成ソリューション(見積書等のPDF作成)
- 添付ファイルURLダウンロード(弊社「悠々ファイル」)
- FAX受信ソリューション(アプリに自動受信、ユーザへ通知)
kintone基幹システム3層モデルに関するお問合せはこちらからお願いします。
著者:日本経営士協会 経営士/ITコーディネータ
株式会社アイティーフィット 小沢広文
掲載:2014年6月30日
更新:2021年8月9日